JW_WORD3をWindows2000+JWW環境で使用する場合のインストール方法です。
JW_WORD3をWindows95/98+JWW環境で使用する場合は、JW_WORD3添付のテキスト通りに
すればJW_WORDはDOS全画面に切替わりマウス操作も支障がなく動きます。
しかしWindows2000環境では、このインストール手順だけではDOS全画面で使う事が出来ません。
JW_WORDがDOS窓の中で動き、プロパティー設定項目で全画面/メモリ/その他が無いからです。
<検証>
ようやく私もWindows2000環境を構築したので、DOS全画面でしか動作しないアプリを
Windows2000環境で使用する方法(BATファイルからの実行)を模索してみました。
まずJW_WORD3をWindows95/98の場合と同様にインストールして、JWWから外変実行してみると、
このようにDOS窓の中で起動し、マウスも消えません。
Windows2000でのBATファイル実行は、上図のウインドウズ・タイトル・バーにあるように、
\WINNT\System32\cmd.exe
に管理されている事がわかります。Windows95/98の場合は、
\Windows\Command.com
が管理してました。しかしWindows2000でもDOSアプリを実行するためにCommand.comは下記に存在します。
\WINNT\System32\command.com
BATアプリのプロパティー画面を見てみると、メモリ/画面/その他の項目がありません。
比較のため、DOSアプリのプロパティー画面です。
<対策>
そこでBATファイルの中で、環境変数 COMSPEC を書替えたり、
command.comの/Cオプションを使ったり、CALLを使ったりしてみましたが失敗でした。
いづれもcmd.exeの管理下にあるため全画面にはできませんでした。
そこで思いついたのは、さらに別個のウインドウを立ちあげてみることでした。
具体的にはSTARTコマンドを利用するという事です。
/Wオプションを付加して現在のウインドウと別個のウインドウでDOSアプリを起動させて、
そのアプリが終了するまで待たせておくというやりかたです。
実際にはJW_WORD3.BAT中の1行を書替えるだけです。
JW_WORD3.exe → START /W JW_WORD3.exe
つまり、頭に START /W を書き加えるだけです。
(注意:それぞれは半角スペースで区切られています。全角スペースは使わないように)
そしてJW_WORD3.exeのプロパティーを設定します。大切なのは、全画面にする事と、
マウスを排他モードにする事と、メモリの自動です。
以下は、一つのインストール例です。
CドライブにWindows98環境、DドライブにWindows2000環境があり、
Cドライブに構築した\JWCフォルダのJW_WORD関連(辞書等)を共有させて、
Dドライブの\JWWフォルダに新しいJW_WORD3をインストールするという条件です。
実際には、ドライブ名やフォルダ名は各自の環境に置き換えて読んでください。
まず、メモ帳で\WINNT\CONFIG.NTを開きます。
下記のように、ANSI.SYSが組込まれていることを確認してください。
-------------------\WINNT\CONFIG.NT-------------------------------------- EMM=RAM dos=high, umb device=%SystemRoot%\system32\himem.sys devicehigh=%SystemRoot%\system32\ntfont.sys devicehigh=%SystemRoot%\system32\font_win.sys devicehigh=%SystemRoot%\system32\$disp.sys /hs=%HardwareScroll% devicehigh=%SystemRoot%\system32\disp_win.sys devicehigh=%SystemRoot%\system32\kkcfunc.sys rem ↓ ここにansi.sysを組込む1行が必要です。 devicehigh=%SystemRoot%\system32\ansi.sys files=40 device=%SystemRoot%\system32\MSIMEK.SYS /A1 devicehigh=%SystemRoot%\system32\MSIMEI.SYS /D*%SystemRoot%\system32\MSIMER.DI C /D%SystemRoot%\system32\MSIME.DIC /C1 /N /A1 -------------------\WINNT\CONFIG.NT--------------------------------------
確認できたら次に進んでください。
手順の最初は、JW_WORD3に添付のテキスト通りに進めます。
1.JW_WORD3.LZH を解凍してできる3ファイルをJWCのフォルダにコピーします ^^^^^^ 注意:この場合、DOS環境で使用していた辞書を共有するためにJWC のフォルダに圧縮ファイルを展開します。JWWではありません!! ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ もし全く新規にJW_WORDを使用始めるなら\JWW\JW_WORDというフォルダ 等にJW_WORD2.LZH(前ヴァージョン)とJW_WORD3.LZHとを展開してください。 JW_WORD2.LZHには沢山の人の協力により、CADで使われるだろう文字の 莫大な辞書ファイルが入っています。 したがって、フォルダの構成は下記のようになります。 \JWC-------+----Jw_cadv.exe (DOS/V版) | +----JW_WORD3.exe | +----JW_WORD3.bat | +----JW_WORD3.txt | +----あ.twd | +----図名.twd 2.外変メニューG+を起動します 3.ランチャー・ボタンを押してJWWを起動させます 4.G+にタスク切替えします
5.外変メニューG+の「設定」→「お試し外変」→「参照」で 展開したばかりのJW_WORD3.BAT を選択してください
6.「実行」を押します 7.JWWの画面に切替わり、JW_WORDが1回実行されます この時にマウスが正常に動かなかったりDOS窓表示で不都合がある はずですが、かまわずに1回だけ終了させてください ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ DOS版のJW_WORDは(DOS窓ではなく)フル画面でしか動作 保証してないせいです 8.エクスプローラを起動します 9.JWWのフォルダにある G_PLUS.BATのファイル名を JW_WORD3.BAT と変更します ↑★必ず3を付けること
ここまではWindows95/98と同じです。
ここでJW_WORD3.BATのプロパティーを変更しようとしても、メモリやその他の設定タブがありません。
注意:この段階でJWCフォルダにあるJW_WORD3.BATは用済みになります。
10.JWWフォルダにあるJW_WORD3.BAT をメモ帳などで開いて 1行修正します。 JW_WORD3.exe → START /W JW_WORD3.exe 11.エクスプローラーでJWCフォルダのJW_WORD3.exeを右クリックしてプロ パティーを変更します 「プログラム」→「実行時の大きさ」で 「最大化の状態」 「プログラム終了時にウインドウを閉じる」にチェックを付ける 「メモリ」 すべて 「自動」 「画面」→「使い方」 「全画面表示」 「その他」→「マウス」 「マウスポイントを表示しない」にチェック
ここまでの手順で、JWWからJW_WORD3を全画面で使用できるようになります。
試しにJWWの[その他]→外部変形でJWWフォルダにあるJW_WORD3.BATを選択すれば動作チェックができます。
窓枠なしの黒画面バックに、マウス・カーソルなしが正常なDOS全画面です。
CRTモニターですと解像度切替えのショックがあります。
JW_WORDのウインドウズ版までは、この状態でお待ちください。
次に、文字入力は頻繁に使用する作業ですから、いちいち外変メニューG+やJWWの外変メニューを
使わずにJW_WORDを使うための設定をします。
クロック・メニューに、この外変(JW_WORD3)を登録しておくことにより
JWWの内部コマンドのように簡単なマウス操作で文字入力ができるようになります。
12.JWWフォルダにある JW_WIN.JWFをエディタ等で編集します (JW_WIN.JWFが無い場合は、Sample.jwfを編集してJW_WIN.JWFで保存します) 900行目付近で (注:行番号はJWWのヴァージョンで変ります) GCOM_120 = ,,JW_WORD3,,,,,,, ↑コマンド番号[122]に割当てる(他でも可) 注意:すでに書かれているコンマとコンマの間に半角でJW_WORD3と 書き足します。コンマを追加したり消去したり、記入位置を 間違ったりすると登録できない原因になります。 860行目付近で RD2_AM = 0 122 ・・・・・・・0 ↑ (クロックメニュー2右AM1時)に割当てる (他でも可) 13.JWWの「設定」→「環境設定ファイル」→「JW_WIN.JWF」 で書替えたJWFを有効にする 14.Autoモードにて、ドラッグ(上記の場合なら大きく右1時)すれば JW_WORD3の表示が現れるはずです。 全画面に切替わったJW_WORDが現れ、JWCの時と同じ感覚で使 用できます。 クロック・メニューにJW_WORD3が追加されない場合は、もう一度設定を 見なおしてください。クロックメニュー2に切替わらない場合は、もう 1ヶ所見なおしてください。 64行目付近で # AUTOモードクロックメニュー(1)(2)切替え距離 # | | | | |(50〜1000) (標準:100) # | | | | |クロックメニューに移行するドラッグ量*2以上 # ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ S_COMM_0 = 00 35 A0 1 1 900 0 0 ↑ ここを標準の100から変える この操作はキー操作によるショートカットも割当てられます。上記のよ うにコマンド番号122なら Ctrlー+Wキー でJW_WORD3がいつでも 起動します。(AUTOモードになって無い場合でもという意味です) コマンド番号とショートカット・キーの対応はSample.jwfの最後の方に 書かれています。憶えやすく操作しやすい好きなキーに設定してくださ い。
JW_WORD3の新機能として、複数行の文字列をマウス選択できるようになりました。
ついでに紹介しておきます。
辞書画面で文字を選択する際に、Ctrlキーを押しながら左ドラッグすると
連続した複数の文字列が反転します。
この状態で、右クリックかEnterキーで確定してJWWに戻ります。
埋め込み改行コードは有効で、それぞれに引出し線を付加したり省いたりできます。
ただし1行埋め込みの際に必要だった2文字のうち先頭の/が不要になります。
// /+ /- ↓ + -
辞書データーは、これを参考にして作成してください。